43 歴史小説・戦国(戦国武将編)20選
戦国時代を描く歴史物語は、新たな作家さんが、多くの作品を発刊しています。その中で今回取り上げなかった小説の、ほんの一部ををこの場で紹介させていただきます。
島津貴久の四男に産まれた家久は、兄3人とは違い武将らしくない性格。しかし戦術を語り始めると止らず、島津家の戦いで戦術を忠臣に多大な貢献をしていく。
時の国主龍造寺隆信に見出された鍋島直茂は、汚れ仕事も厭わずに龍造寺家の版図拡大に尽力する。しかし主君隆信は次第に傲慢となり、直茂の諫言を聞かなくなる。
父の苦労を見て育った戸次鑑連は、父の思いを糧に幼い時から戦場で活躍し、家中で注目を集める。そんな折家中で内紛が起き、妻と敵味方に分かれてしまう。
西国の名門大内家の家宰の家に生れた器量人の陶晴賢。主君の大内義隆の国経営が傾き、主君を替えて実権を握ろうとした。それを毛利元就は、冷徹に観察していた。
小豪族の次男に生まれた毛利元就は、兄の急死によって急遽大将として敵と戦う羽目に陥る。何とか勝利を治めると、敵や家臣に謀略を加えて少しずつ勢力を広げていく。
宇喜多直家が、幼年時代から、どのようにして「梟雄」になったのかを描く、見事な連作短篇集。そこには母や妻、そして娘の悲しい運命を享受する漢の姿があった。
剣豪将軍義輝(下) 流星ノ太刀〈新装版〉【電子書籍】[ 宮本昌孝 ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 【あらすじ2 孤雲の太刀―承前】 義輝は松岡兵庫助とともに諏訪神社に立ち寄るが、そこで諏訪御寮人に襲いかかろうとしている熊鷹を見つける。異常な殺気をま…
わずか11歳で将軍に就任した足利義輝だが、管領家の細川家、そして家宰の三好家の力が凌駕して戦を抑えることができない。それでも義輝は将軍家を再興しようとする。
将軍家の足利義維と管領家の細川晴元を擁する三好元長は、理想の世を求めながらも戦いに巻き込まれ、孤児の久太郎に汚れ仕事を行なわせて乱世を制圧しようとする。
朝倉家の柱石だった朝倉宗滴に助けられた山崎吉家は、当主が「愚将」朝倉義景になり意見が取り入れらず、多くの家臣が離反しても、最後まで裏切らなかった。
加賀国主の富樫政親は、一向門徒と対立し、民にしわ寄せがかかる。それを見た地侍の風間小十郎は国主も一向宗も信用できず、自らの判断で「沃野」を目指す。
松波高丸は細川勝元から「国滅ぼし」の謎を受け継ぎ、子の法連坊も見抜く。しかしその子の長井新九郞はその謎に戦慄し、対抗するために国主となり斎藤道三と名乗る。
公家の名門に生まれた悠姫は、殺伐とした京から離れ、駿河の名門今川家に嫁ぐ。ところが夫の氏親が早く亡くなり子も幼いため、悠姫は政務を代行することになる。
信玄を討つため、望月誠之助は村上家から離れ、織田家の滝川一益に仕える。一方武田家は勝頼に代替わりするが、高坂昌信の思いとは異なる「破滅」の方向に疾走する。
諏訪家の娘、美紗姫に仕える望月誠之助は、側室に取られた美紗姫を思い、信玄を終生の仇と誓う。信玄は山本勘助の建策を基に、着々と信濃の勢力を広げていく。
長尾景虎は「姦悪の徒」と嫌う武田信玄と戦う。お互いの信念をぶつけた戦いは、知略を振り絞ったあと、景虎が単騎疾走して信玄の本陣に向かい、2人が対決する。
下剋上を果たした長尾為景は四男の景虎に愛情を注がなかった。寡黙な景虎だが学問をすると明晰な頭脳を見せ、やがて兵法を学び、戦場で周囲を驚かす采配を見せる。
早雲の孫に産まれた北條氏康は、養子の綱成と共に成長する。そして父の跡を継ぎ当主となると、関東全体が氏康の敵に回り、綱成は大軍に囲まれ絶体絶命の窮地に陥る。
長尾景春は新しく関東管領になった上杉顕定を見て叛骨心を剥きだしにする。それを上杉顕定も感じ取った。この初対面が、その後50年に及ぶ関東争乱の始まりとなった。
圧倒的な力の差から秀吉に臣従した政宗は、様々な手を使って天下を望むも秀吉から見透かされていた。秀吉死後は家康に近づくも、家康もまた政宗を警戒していた。
伊達政宗は敵を完膚なきまでに叩き、覇道によって天下を望もうとしていた。周囲の反発は強いが、ようやく奥州制覇が見えた時、中央では豊臣秀吉が覇権を握っていた。
最上義光は父からの教えを守り、無益な戦いを避けながら徐々に版図は広げていく。しかし隣国では甥の伊達政宗が、そして中央では秀吉が台頭して立ちはだかる。
鎌倉末期に蝦夷の海運で繁栄した安東家も戦国に入ると衰退していた。わずか15歳で家督を継いだ安東愛季は敵の侵攻を守り内治を富ませることで秋田の地を回復させた。
容貌魁偉で髭面の大男の大浦為信(のちの津軽為信)は、叔父から可愛がられて当主に抜擢される。その期待に応えて周到に南部家から独立して、津軽に領国を築いた。
戦国時代を舞台とする作品はここ近年増殖中。そこでブログで取り上げる作品を日本地図から見て、地理的な様子を「俯瞰」したいと思います。