2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
長尾景虎は「姦悪の徒」と嫌う武田信玄と戦う。お互いの信念をぶつけた戦いは、知略を振り絞ったあと、景虎が単騎疾走して信玄の本陣に向かい、2人が対決する。
下剋上を果たした長尾為景は四男の景虎に愛情を注がなかった。寡黙な景虎だが学問をすると明晰な頭脳を見せ、やがて兵法を学び、戦場で周囲を驚かす采配を見せる。
早雲の孫に産まれた北條氏康は、養子の綱成と共に成長する。そして父の跡を継ぎ当主となると、関東全体が氏康の敵に回り、綱成は大軍に囲まれ絶体絶命の窮地に陥る。
長尾景春は新しく関東管領になった上杉顕定を見て叛骨心を剥きだしにする。それを上杉顕定も感じ取った。この初対面が、その後50年に及ぶ関東争乱の始まりとなった。
圧倒的な力の差から秀吉に臣従した政宗は、様々な手を使って天下を望むも秀吉から見透かされていた。秀吉死後は家康に近づくも、家康もまた政宗を警戒していた。
伊達政宗は敵を完膚なきまでに叩き、覇道によって天下を望もうとしていた。周囲の反発は強いが、ようやく奥州制覇が見えた時、中央では豊臣秀吉が覇権を握っていた。
最上義光は父からの教えを守り、無益な戦いを避けながら徐々に版図は広げていく。しかし隣国では甥の伊達政宗が、そして中央では秀吉が台頭して立ちはだかる。
鎌倉末期に蝦夷の海運で繁栄した安東家も戦国に入ると衰退していた。わずか15歳で家督を継いだ安東愛季は敵の侵攻を守り内治を富ませることで秋田の地を回復させた。
容貌魁偉で髭面の大男の大浦為信(のちの津軽為信)は、叔父から可愛がられて当主に抜擢される。その期待に応えて周到に南部家から独立して、津軽に領国を築いた。
戦国時代を舞台とする作品はここ近年増殖中。そこでブログで取り上げる作品を日本地図から見て、地理的な様子を「俯瞰」したいと思います。
武士の時代に入り、血なまぐさい物語が増えました。中でも古典の名著「平家物語」と「太平記」の時代でもあり、関連小説が増えています。 平安の「王朝三部作」から鎌倉にかけて、今年(2023年1月)亡くなられた永井路子の作品にはお世話になりました。若い…
細川勝元を父に持つ聡明丸は、幼い時から大人顔負けの知恵と観察力で細川家を継承した。その力は幕政にも及び、将軍の運命をも左右し「半将軍」と呼ばれる。
応仁の乱を導いたとされる足利義政を主人公とした連作短篇集。妻の日野富子を絡ませて様々な視点から義政を描くが、実際の義政像は周囲には窺い知れないものだった。
赤松家に仕える小寺藤兵衛は、嘉吉の乱で主家が滅亡して艱難を嘗める。その中でも主家再興の希望は失わず、誰もが及びもつかなかったアイディアで主家を再興させた。
足利義則に滅ぼされた鎌倉公方持氏の遺児、春王と安王は助けを結城家に求める。当主氏朝は天下を敵に回すことを覚悟して叛旗を翻す。その先は悲劇が待ち受けていた。
3代義満の三男の春寅は、延暦寺に入り出家して義円と名乗る。しかし将軍使命を断った兄義持の意向でくじ引きにより6代将軍義教となると、独裁者として君臨する。