兄は銀行に恨みを道金融庁で検査官となる。弟は兄の支援で東大法学部に進学するが、兄が嫌う五輪銀行に就職して、エリート街道を突き進む。その兄弟が金融庁検査で対決する。
右近祐介は大淀銀行を退職後、投資銀行を開業した。そこへ大淀銀行が貸し込みを行なった債務者が貸付無効の訴訟を起こす。しかし大淀銀行は責任を右近に全てなすりつけていた。
日銀金融記者の宮島裕は、スクープ記事をものにする。しかしその反動で仲間が自殺。宮島は復讐を誓うが、その狙いは、日本銀行をデフォルト(債務不履行)に追い込むこと。
蒲田に工場を持つアルファ社は、確かな技術で黒字経営を維持している。受注増加より資金調達が必要になるが、「貸しはがし」の中、銀行の様々な思惑が絡み、難しい舵取りに迫られる。
邦和銀行副頭取の大浜和孝は、世界経済を実質牛耳っていたテーラー一族に対して復讐を企てる。希少金属を軸に計画を進めるが、金融危機の状況の中、大浜は厳しい舵取りを迫られる。
バブル期に入行した半沢直樹は、入行して16年目、融資課長になって働いていた。但しバブル崩壊後で支店の業績は悪化。支店長も出世指向の強い浅野に代わり、無理難題を押しつける。
千駄木の事業主が銀行の貸しはがしに会い、自殺する。お客様サービス室に勤める島津は心を痛めるが、自分の立場でできることは何かを見つめ、少しずつ周囲を変えていこうとする。
大手生保・清和生命はバブル崩壊により、それまでの積極経営のツケが回されて破綻の危機に瀕していた。同期の各務裕之と中根亮介は社長の命を受け最後の大きな賭に打って出る。
有力販売代理店社長の息子が、保険に入る前に運転して、死亡事故を起こした。販売店支社長は事故前に保険加入をしたとする「アフロス」を試みるため、豊栄火災に契約を依頼した。
日本不動産金融銀行の経営悪化を認める蔵相の失言により金融パニックが波及する。答弁書が何者かによって差し替えられており、問題発言は作為的な陰謀であることが判明する。
山一證券は損失の隠蔽を行い、メイン行や大蔵省からも見限られ、最後通牒を突き付けられ、ついに11月24日、役員会で自主廃業を決議する。
巨額の不良債権に喘ぎ、自首債権が見込めない、仙台市の三徳シティ銀行。蔵省は銀行を潰さない方針で、山形県の山形恒産銀行、岩手県の岩手中央銀行との三行による広域合併を画策する。
「Dファンド」は派手な動きでディールを重ねては勝ち続ける。謎のファンドのボスは、かつて米国系銀行で辣腕をふるうも、突如として姿を消した43歳の日本人女性、高城智子だった。
小桧山誠造が一代で築いた光和相互銀行は、死後ファミリーを中心に利権にむらがり、経営は乱脈を三輪メル。ついには貸付金の50%が不良債権となり。自力での再建が不可能になった。
創業者・野村徳七が徒手空拳から、証券会社を中心として巨大な財閥を形成した。徳七の死後、戦後は灰燼の中から復活し、ついに「ガリバー」に成長していく姿を描く。
都市銀行東西銀行法人営業部の次長を務める大森四郎は、出世競争の先頭集団にいる。不良債権の問題が権力争いに影響し、役員も、そしてその部下たちもその渦に巻き込まれていく。
かつては「相場」の中心であった大阪・北浜は、今は見る影もない。天王寺証券の東京支店長、五代信一郎は、東京で大手証券会社の妨害に対しながら、北浜市場の再興を目指す。
バブル経済に対して、日本銀行は矢継ぎ早に公定歩合引き上げを行ない、大蔵省は総量規制を行なうことで、株価と不動産は暴落、バブル崩壊となり経済は急速に冷え込んでいった。
芝河電機においてPC部門ので実績から社長に就任した南は、会長になってからも会社に君臨する。若手の瀬川大輔は、社内ルール無視の会計処理に異議を唱え、経営監査部勤務に左遷される。
家電の神様【電子書籍】[ 江上剛 ]価格: 814 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 大手家電メーカーで働く轟雷太(とどろき らいた)は、経営不振の影響で入社3年目にリストラされてしまう。長引く不況で転職活動を諦め、母が経営する店を継ぐ決意をする。そこ…
パソコンを動かすことで、自分の能力と可能性を感じていた堀江貴文は、東京に出るために東大を受験し見事合格。競馬と麻雀の毎日に溺れるも、次第にインターネットに魅せられていく。
日本の電子産業が急速に衰退している。電子立国とまで讃えられたのに、なぜここまで凋落してしまったのか。多面的な視点で、凋落の本当の原因を解き明かしていくノンフィクション。
スタンフォード大学のペイジとブリンが検索エンジンの開発を着手する。そして2000年には検索されたキーワードと関係のある広告を表示するサービスを開始し、快進撃が始まる。
東京電器に勤めMBAを取得する高見龍平は、管轄する研究部門が撤退して日本に帰国する。そして同族企業の経営閥に属する同期に苦言を弄する高見は過酷な現場へと追いやられる。
造り酒屋に生まれた盛田昭夫は、大学で技術を学ぶ一方、実家では経営手腕を父の教えで磨かれていた。終戦の翌年には井深とソニーの前身である東京通信工業を設立する。
インターネットの黎明期から現在の形に至るまでを描く。国防省を中心に使われていたネットワークは、様々な技術革新を経て、産・学・官でそれぞれに思惑を抱えながら発展していった。
大学時代から起業を目指し、26歳で上場企業の最年少社長となったサイバーエージェントの藤田晋を中心に、IT黎明期における若き企業リーダーの群像を描くドキュメントノベル。
真野馨は、コンピュータの西暦2000年問題の対策に追われて、土日もなくはたき、その合間を縫って上司との不倫を重ねていた。そんな中、馨が出勤すると不倫相手の死体を発見する。
Amazonより(中央公論社) 【あらすじ】 東洋新聞社の記者井伏洋介は謀略に巻き込まれていた。身に覚えのない大麻所持で逮捕されて、犯行を否認したまま2年半、容疑否認のまま公判が続いている。社内では好奇心の視線にさらされて、肩身の狭い立場で事実上の…
コンピュータの黎明期から、IBMが業界を支配していた40年間。日本だけだ唯一IBMの支配から逃れて国産メーカーが生き残った。そんな日本独自の事情を描くノンフィクション。