小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2024-01-01から1年間の記事一覧

12-2 虎の城(藤堂高虎)② 火坂 雅志 (2004)

尊敬する主君豊臣秀長の死により一旦は牢人したが、秀吉そして家康に接近する。戦働きだけでなく、防諜や築城などの特技によって、家康から絶大な信用を受ける。

12-1 虎の城(藤堂高虎)① 火坂 雅志 (2004)

浅井の家来だった藤堂高虎は、巨漢を生かして戦で活躍するも、主君には恵まれない。そこに羽柴秀長の誘いを受け、槍働きだけではない仕事の重要性を教えられる。

11 名君の門(森忠政) 皆木 和義(2005)

森家は兄たちが全て若くして亡くなり、六男の忠政が後を継ぐ。兄長可の無念を旧領で圧政を引く。しかし信濃から美作に転封となると、新たに国作りを行った。

10 生きて候(本多政重) 安部 龍太郎(2002)

本多正信の次男として生まれた本多政重は、兄正純とは違った武勇者。ひょんなことから徳川家を出奔し、福島、宇喜多、上杉、そして前田と外様大名を渡り歩く。

9 孤闘 立花宗茂 上田 秀人(2009)

大友家の忠臣高橋紹運の嫡子ながら、猛将立花道雪に強いられて養子となった立花宗茂。家風が合わず妻の誾千代からは蔑まれる中、自らを鍛え勇将に成長していく。

8 奥州戦国に相馬奔る 近衛 龍春 (2020)

平将門を祖とする相馬家。当主義胤は伊達政宗との対立、秀吉への臣従、関ヶ原で徳川と敵対など、幾多の滅亡の危機を乗り越えたが、大津波が領地を呑み込んでしまう。

7 島津奔る 池宮 彰一郎(1989)

島津家は九州の覇業、対秀吉戦、朝鮮の役、そして内乱が続き国力が疲弊する。兄義久の後を継いだ島津義弘は、そんな中で秀吉亡き後の行く末を定める必要があった。

6 毛利は残った 近衛 龍春(2009)

元就の後を継いだ毛利輝元は、関ヶ原で西軍の旗頭でありながら家康にも誼を通じて戦いに敗れ、大減封を命じられる。輝元の本当の戦いは、ここから始まった。

5 群雲,関ヶ原へ 岳 宏一郎(1998)

秀吉が薨去すると、天下の趨勢は徳川家康に移るが、石田三成はその流れを食い止めようとする。家康は天下人になるために知恵を絞るが、最後は決断に迫られる。

4 獅子の系譜(井伊直政) 津本 陽(2007)

今川家から祖父、父と誅殺された井伊直政。幼い時から苦労を重ね、徳川家康の家来になる常に自分を厳しく律し戦場で働き、若くして四天王の一人と認められた。

3-2 新三河物語 ② 宮城谷 昌光(2008)

三河を統一した家康。三方ヶ原の戦で敗れるも、大久保忠世と忠佐の兄弟は徳川の意地を見せた。そんな大久保家だが、家康の天下になると、冬の時代が訪れる。

3-1 新三河物語 ① 宮城谷 昌光(2008)

今川家の人質となった松平元康を、祖父の代から支える大久保忠俊。戦の達人として長らく戦場で活躍したが、一向一揆の決着を機に、総帥の座を甥の忠世に託す。

「ミニチュア アートフェス みやぎ」に行ってきたよ!

最近トキメキを感じなくなった私ですが、ミニチュアは大好き。先日「ミニチュアアートフェスみやぎ」に行ってきて、久しぶりに楽しめました。

2 徳川四天王 南原 幹夫(2003)

お大は家康を産む時、四天王に守られる夢を見る。家臣からは家康を守る、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政という「四天王」が現われ、覇業を支えていく。

1 月を吐く(築山殿) 諸田 玲子(2001)

吐月峰で拾われた広親は、今川家臣の娘、瀬名姫に仕える。瀬名は三河の人質だった松平元康に嫁ぐことになり平和に暮していた。ところが桶狭間で様相は一変する。

ブログを始めて、3周年を迎えました!

このブログも、昨日で3周年を迎えました。当初はPVが全く伸びず展望も見えないときもありましたが、皆さまと交流することで、ここまで続けることができました。

番外 逆説の日本史11 戦国乱世編「朝鮮出兵と秀吉の謎」 井沢 元彦

秀吉に出生は不明ですがが、ここではハンパ者から始まったとしています。朝鮮出兵から中国支配と構想はあったようですが、それが維持できたのか疑問が残ります。

20 加藤清正 海音寺 潮五郎 (1983)

秀吉の母のいとこの子に生れた加藤清正は、文武に活躍する。関ヶ原の戦いの後は徳川家と豊臣家の間に立って汗を流すが、家康と秀頼の対面後に発病し生涯を閉じる。

19 治部の礎(石田三成) 吉川 永青(2016)

石田三成は武勇は恵まれないが、才覚で主君の秀吉から認められる。秀吉は天下人となると抑えが効かなくなるが、それでも三成は己を捨てて豊臣を支えようとする。

18 白頭の人(大谷吉継) 富樫 倫太郎(2015)

大谷吉継は敵方に捉えられて土牢に入れられた影響で、顔や身体が崩れ始め、人生を悲観する。しかし秀吉や黒田官兵衛の支えもあり、誠実に秀吉に仕え認められる。

17 天下を計る(長束正家) 岩井 三四二(20l6)

算用者として能力を発揮した長束正家は豊臣家に召喚されると兵站を担当し、太閤検地で「天下を計る」。しかし朝鮮出兵では秀吉の無理難題を遂行することができない。

16 海将 若き日の小西行長 白石 一郎(1997)

堺の商人の小西陸左は、秀吉に入れ込んで商売を広げ、見所のある甥の弥九郎(行長)を養子とした。弥九郎は秀吉が中国攻めに欠かせない宇喜多直家の元に潜り込む。

15 全宗 火坂 雅志(1999)

甲賀出身の全宗は、世に出たい欲求を捨てがたく、抜け忍をして医師になる。木下秀吉の知遇を得て、医術を含めた広範な知識で、天下人の参謀として権勢をふるう。

14 一夢庵風流記(前田慶次) 隆 慶一郎(1989)

傾奇者として名を馳せる前田慶次は、前田利家にも、豊臣秀吉にも「傾奇く」ことを止めない。そんな慶次は上杉家老の直江兼続に惚れ込んで、戦場に立つことになる。

13 天地人(直江兼続) 火坂 雅志(2006)

上杉謙信の甥の景勝に仕えた樋口(直江)兼続。謙信が急死した後の後継争いで活躍し、家老として上杉家を支える。秀吉にも信頼され、家康の監視役を担う。

12 レオン氏郷 安倍 龍太郎(2012)

南近江の勢力の蒲生氏郷は、織田信長を見込んで自ら人質となり臣従する。活躍を見込まれて信長の婿となるが本能寺で信長が亡くなると、秀吉の傘下に入ることになる。

11 天を衝くー秀吉に喧嘩を売った男(九戸政実) 高橋 克彦(2001)

南部家の分家に生まれた九戸政実は「北の鬼」と呼ばれ、曲がった事を嫌った。南部本家の家督争いも裏工作をせずに敗れてしまい、遂には天下人秀吉に喧嘩をふっかける。

10-2 天離(あまさか)り果つる国 ② 宮本 昌孝(2020)

七龍太は羽吉の配下となったが、市を死なせたとして処刑の命が下る。そして紗雪は佐々成政の愛妾の嫉妬から、囚われの身になり、富山から帰雲城へ脱出を決行する。

10-1 天離(あまさか)り果つる国 ① 宮本 昌孝(2020)

竹中半兵衛が強盗から生き残って育てた七龍太は、知勇に優れた武士として信長の元で活躍する。その死者として向った飛騨の自然と人々を七龍太は愛し、守ろうとする。

9 でれすけ(佐竹義重) 蓑輪 諒 (2017)

源氏の名門の佐竹家当主の義重は、「でれすけ(馬鹿者)」と叱咤しながら戦場では先頭に立つ。しかし息子に後を譲ると、戦場とは違う気持ちが芽生えてくる。