小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

番外 近世(江戸時代編)で取り上げなかった本たち

鎌倉・室町時代と違って血生臭いゥ話が減った江戸時代。士農工商の階級社会が定着しましたが、その中での身分間の矛盾は、時代小説のテーマとなりました。

20 杖下に死す(大塩平八郎の乱) 北方 謙三(2003)

お庭番の子の光武利之は大坂に遣わされ、そこで大塩平八郎の親子と会う。飢饉で困窮する民衆のために大石親子は蜂起するが、その裏側では幕府の権力争いがあった。

【再掲】 坂の上の雲 ②(-1972)

ついに欧州の大国ロシアと戦うことになった日本。力を結集して立ち向かうも、苦戦は免れない。その中で好古・真之の兄弟もそれぞれの立場で戦いに立ち向かっていく。

【再掲】 坂の上の雲 ①(1969-)

明治新政府と共に成長した3人の若者は、当初の目的とは異なる進路を選択していた。それは近代国家としての成長と同じ軌跡を描き、近代戦争に巻き込まれていく。

19 大一揆 平谷 美樹(2020)

水稲生育に適さない領地で、家格にこだわる南部藩は領民への圧政が続いていた。三浦命助は一揆を企てるが、一揆側の要求を通すために、周到な計画を練り上げた。

18 薩摩藩経済官僚(調所広郷) 佐藤 雅美(1986)

薩摩藩の借金は500万両に膨れ上がり、財政は完全に破綻した。茶道家の調所広郷は島津重豪の命で、借金立て直しを図ることになる。その方法は踏み倒しと密貿易。