小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

9 でれすけ(佐竹義重) 蓑輪 諒 (2017)

源氏の名門の佐竹家当主の義重は、「でれすけ(馬鹿者)」と叱咤しながら戦場では先頭に立つ。しかし息子に後を譲ると、戦場とは違う気持ちが芽生えてくる。

8 戦国の鬼 森武蔵 鈴木 輝一郎(2007) 

浅井との闘いで父と兄を失った森長可は、13歳で家督を継ぎ、「鬼武蔵」の異名をとる。信長死後は秀吉に就くが、家康との戦いで失態を犯し、名誉回復を固く誓う。

7 信長さまはもういない(池田恒興) 谷津 矢車 (2016)

信長の乳兄弟で、戦場で活躍した池田恒興。しかし信長が亡くなると、自ら判断できないことに気づく。そこで困った時は、信長から貰った覚書を見ることにした。

6 賤ヶ嶽 岡田 秀文(2010)

信長が本能寺で亡くなると、毛利攻めから大返しで光秀を討った羽柴秀吉が後継者に名乗りでる。対して柴田勝家を筆頭とする反秀吉勢力は、秀吉に対峙する。

5 もろびとの空(三木城) 天野 純希(2021)

名門別所家の家老吉親は、秀吉の傲慢な態度に反発して反旗を翻す。しかし勝ち目がないまま時が過ぎて、兵糧も尽きて籠城する民たちも飢える中、負けを認めない。

4 田中家の三十二万石 岩井 三四二(2021)

農民に悲観した田中吉政は、武士になるべく領主の宮部善祥坊に仕える。地道な努力で3石から始まった武士稼業は、秀吉という主君に恵まれてどんどんと立身していく。

3 豊臣秀長 ある補佐役の生涯 堺屋 太一(1985)

農民として暮していた小竹は、織田家に仕官した兄の藤吉郎に仕えることになる。武士の経験はないが、問題が起きたら自ら解決し、尻拭いをして兄を支えていく。

2 軍師竹中半兵衛 笹沢 左保(1988)

竹中半兵衛は家中で目立たないようにしていたが、遂に本性を現わし岐阜城を少人数で乗っ取る離れ業を実行した。その後秀吉に仕え、知恵を授けて秀吉を支えていく。

1 樓岸夢一定(ろうのきしゆめいちじょう) 蜂須賀小六 佐藤 雅美 (1998)

川筋衆の蜂須賀小六は、尾張の織田信長の性格を嫌いつつも気になり、結局は部下の木下藤吉郎に仕えて信長を支えることにした。小六の活躍で藤吉郎も出世していく。

番外 逆説の日本史10 戦国覇王編「天下布武と信長の謎」 井沢 元彦

織田信長を「逆説の日本史」から紐解きます。「鳴くまで待つ」ことができ、「宗教弾圧はしなかった」信長が最後に求めたものは何だったのか。想像が膨らみます。

20 信長の棺(太田牛一) 加藤 廣(2005)

織田信長から戦記の整理を命じられた太田牛一だが、間もなく本能寺の変が起きる。預かった史料を元に信長の伝記にとりかかるが、完成するため本能寺の変を探る。

19 信長燃ゆ(近衛前久) 安部 龍太郎 (2001)

織田信長の天下布武が迫り、朝廷をも手中に収めようとしていた。公家の頂点に立つ近衛前久は、信長との妥協点を探ろうとするが叶わず、強引な手段が必要となった。

18  覇王の番人(明智光秀) 真保 裕一(2008)

美濃の名家出身の明智光秀は、美濃から越前へ流れ、そして織田信長に仕える。信長の元で能力を発揮して出世していくが、段々と信長の残虐性についていけなくなる。

17 幽斎玄旨(細川幽斎) 佐藤 雅美(1998)

細川藤孝(幽斎)は文武で当代随一の存在。12代将軍義輝殺害後幕府再興に尽くすが、頼った織田信長に魅せられ、やがて兄と、そして明智光秀と袂を分かつことになる。

16 乱丸(森蘭丸) 宮本 昌孝 (2014)

兄森長可の嫁からの推薦で、織田信長の近習に声がかかった乱丸。聡明な頭脳と記憶能力、そして不断の努力で信長に認められ、若くして織田家中でも重要な立場になる。