小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

10 外食王の飢え 城山 三郎 (1982)

倉原礼一はレストランのチェーン化に奔走し、会社の規模を一流になることを追い求める。一方首都圏では、沢兄弟が経営するファミリーレストラン「サンセット」がチェーン展開されていた。

9 勇者は語らず 城山三郎 (1982)

川奈自工の人事部長冬木毅と、その下請会社の社長山岡悠吉は、かつて戦友だったが、現在は自動車メーカー親会社と系列会社の関係になった。冬木から、山岡は次々と難題を背負わされる。

【コラム】 国会を欠席しても、国民の負託は伝えることができるの?

内閣は国会を召集する権限があります。しかし従わない議員に対しての罰則はありません。スキャンダルに見舞われた議員が任期が切れるまで欠席するのは、「繰り返し」見た光景です。

8 臨3311に乗れ 城山 三郎 (1980)

戦後の荒廃の中で、資力もバックも信用もない中で、旅行代理店に活路を見いだす主人公、馬場勇。先見性と創意工夫、そして野武士的な実行力を武器に、新しい世界に切り込んで行く。

7 百戦百勝 ~働き一両、考え五両~ 城山 三郎 (1974)

大物相場師が闊歩する中で相場に規則性を見出し、「売り」を得意として新しい情報を得て、派手な相場師たちに立ち向かい百戦百勝、ついには「相場の神様」と言われた男の人生を描く。

日本最古のSF小説

考えてみれば「天孫降臨」の日本だけでなく、各国にある天地創造の「神話」もSF小説のようなもの。ひょっとしたら世界最古の小説のジャンルかもしれません。

6 男たちの経営 城山 三郎 (1974)

当時玉石混合だった石鹸業界に挑戦した花王石鹸の歴史。一企業の存在が単なる「職場」ではなく、そこで働いたことのある人たちの「心の故郷」たり得るかを問いかけた物語。

5 役員室午後三時 城山 三郎(1971)

日本最大の紡績会社「華王紡」に君臨する社長藤堂は、華王紡を再建し権力を誇ったが、社長に忠誠を誓い、腹心として異例の出世を果たした実力者に、その地位を奪われることになる。

4 価格破壊 城山 三郎 (1969)

「全ての物は腐っていく。回転させなければならない」と確信した主人公の矢口は、「価格破壊」も様々な抵抗を受けながらも、消費者を味方にして突き進み、小売業の王者になっていく。

3 当社別状なし 城山 三郎 (1963)

中丸富五郎の強引な誘いで入社した尾川利夫は、中丸の私物化した会社経営に苦言を呈するも、中丸は受け入れず積極経営で借金を積み重ねていく。それでも中丸は「当社別状なし」と胸を張る。

2 小説 日本銀行 城山 三郎 (1963)

戦後の占領下で「法王」と呼ばれた一万田総裁が君臨して絶大な権力をふるった日本銀行。狂乱したインフレを終息させようとする若手日銀マンが、一途さ故にエリートから蹴落とされていく。

最近あった3つのいいこと?

映画はずーと座っているのが苦手で、なかなか映画館には行きませんが、「シン・ウルトラマン」と「トップガン・マーヴェリック」は珍しく立て続けに観に行き、満足できました。

1 男子の本懐 城山 三郎 (1980)

緊縮財政と行政整理を必要とする「金解禁」は史上最も鮮明な経済政策。浜口雄幸と井上準之助。性格も境遇も正反対の2人の男が、1つの政策に命を賭け、男子の本懐とは何かを問いかける。

次は「経済小説」をくくります!

これから取り上げるのは、タイトルにもある経済小説になります。以前は「男しか読まない」小説と言われたジャンルですが、女性の社会進出もあり、読者もかなり広がっています。

20 十三階シリーズ 吉川 英梨 (2017~) 

黒木律子が帰省した時、姉と姉の夫が交通事故に会うが、その事故に「名もなき戦士団」の関与が疑われる。「十三階」の古池慎一から、律子は再び十三階に戻りスパイ活動を行なう。

【コラム】 参議院の存在意義

参議院が設置されて75年間の間で、参議院の果たした「成果」が見えていない以上、主義のために必要だとか言われても、今後も維持するだけの意義を見出すことはでぎません。

19 新任巡査(新任シリーズ) 古野まほろ (2016~)

上原頼音(ライト)は不器用だが実直に物事に取り組み、内田希(アキラ)は美人だが、周囲の空気を一切読まない切れ者。そんな2人が警察学校を出て、駅の東と西にある交番に配置される。

【コラム】職業を選択するということ

「就活の教科書」と呼ばれている就職学生に人気のサイトで、「底辺の仕事ランキング」とタイトルを銘打ち、12の職業をピックアップしました。ここには日本が抱える問題が潜んでいます。

18 石の繭(警視庁捜査一課11係シリーズ) 麻見 和史(2011~)

ある日ビルの地下で、肩から下をモルタルで固められた男性の遺体が発見される。翌朝、捜査本部に犯人を名乗る男から電話がかかってきて、新人刑事の如月塔子が話し相手をすることになる。

メタボとクーラーと健康診断

アチいです。今年はお天道さまのスタートダヅシュが早く、そして気温が更に高くと飛ばしてくれています。おかげさまでメタボの私にとつては難行苦行、毎日が修行のようなものです。

17 警視庁公安部・青山望シリーズ 濱 嘉之  (2011~2018)

ノンキャリアの同期4人がそれぞれの分野で専門能力を発揮しながら、情報を共有し捜査を協力して、事件を解決・阻止する役割を分担する。4人の専門を生かして広がりが持たれている。