小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

5-1 虹の刺客 小説・伊達騒動 ① 森村 誠一(1993)

伊達政宗の孫の綱宗は驕奢が過ぎて隠居に追い込まれる。後継を望んだ伊達宗勝は幕府の権力者酒井忠清と結んで野望を果たそうとするが、家老の原田甲斐が立ち塞がる。

4 鬼神の如く 黒田叛臣伝 葉室 麟 (2015)

黒田家重鎮の栗山大膳は、藩主長政が危惧して廃嫡を決意した忠之を擁護して藩主に就任する。しかし忠之は奇矯な性格が収まらず、諫言する大膳と対立を深めていく。

3-2 われに千里の思いあり ② 中村 彰彦(2008)

前田利光改め利常は、幕府の容喙をかわして藩を運営する。長男の光高は若くして急死し残された子綱紀は3歳。利常は英才教育を施して、藩の継承に力を尽くす。

3-1 われに千里の思いあり ① 中村 彰彦(2008)

洗濯女として前田家に採用されたお千世は利家の子利光を産む。数多くの正妻の子がいる中、嫡子利長はまだ幼い利光に非凡を見出し、三代目を継がせる決意をする。

2 水の砦 福島正則最後の闘い 大久保 智弘(1989)

本多正純の策謀に嵌まり、福島正則は50万石の知行から4万5千石に大減封となる。そして嫡男の忠勝が暗殺されると、智謀をかけて本多正純と戦うことを決意する。

1 覇剣・武蔵と柳生兵庫助 鳥羽 亮(200l) 

宮本武蔵は侍大将を夢見るが、乱世は収まり活躍する場所はない。決闘に勝ち続け、新陰流を受け継いだ、柳生兵庫介利巌と対決して名を挙げようと、尾張へと向う。

20 漆の実のみのる国【歴史物】(1997)

減知と浪費が重なり、名門上杉家は藩存亡の危機に陥っていた。養子で藩主となった後の鷹山は、反対勢力を粛清して藩立て直しに尽力するが、改革の実は結ばない。

19 密謀【歴史物】(1982)

軍神謙信の後継、上杉景勝。豊臣政権を支え秀吉薨去後は、側近直江兼続は天下を望む徳川家康を征伐する「密謀」を石田三成と交わす。しかし景勝の思いば別にあった。

18 市塵【歴史物】(1989)

儒者として生き、生活に困窮する新井白石だが、徳川綱豊に使えてから運命が代わる。綱豊は将軍家宣となり、白石は政治顧問として政策を立案、運営していく。

17 回天の門【歴史物】(1979)

酒造りの家に生れた清河八郎は、文武に秀でて志士として名を挙げる。しかし出身の庄内藩は眠ったままで、志を遂げるために、様々な力を利用しなくてはならなかった。

16 義民が駆ける【歴史物】(1976)

松平斉典は将軍家斉の子を養子に迎え、財政難の領地を豊な庄内への国替えを画策する。将軍の意向を背に動き出す幕閣に対し、庄内藩は領民も合わせて対抗策を講じる。

15 一茶【歴史物】(1979)

一茶は継母と折り合いが悪く江戸に出奔して、賭け俳句で頭角を現わす。父の遺産を義母から奪い取り、若い妻を娶って家名存続に執念を燃やす激しい心を持っていた。

14 よろずや平四郎活人剣【市井物】(1983)

旗本の次男坊に生まれた神名平四郎は、剣術道場を建てる資金を騙し取られ、やむなく長屋で「よろずもめごと仲裁」を稼業にする。そこで様々な人と出会うことになる。