小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

15 空飛ぶタイヤ 池井戸 潤 (2006)

赤松徳郎は自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、死傷者を出してしまったことを知る。「容疑者」と決め付けられ、会社も信用を失い、倒産寸前の状態に追い込まれてしまう。

舞台「ヘンリー8世」を観て来ました!

コロナ禍で舞台観劇がご無沙汰となりましたが、阿部寛主演、吉田鋼太郎助演の「ヘンリー8世」が宮城に来て、久しぶりに観劇することになりました。

14 マグマ 真山 仁 (2006)

外資系投資ファンド会社に勤務する野上妙子が休暇を終えて出社すると、所属部署が消滅していた。そして妙子は地熱発電の会社「日本地熱開発」の再生を命じられた。

13 くうねるところすむところ 平 安寿子 (2005)

山根梨央30歳は、酔っぱらった勢いで建設現場によじ上った所、トビ職の田所徹男に助けられて一目惚れ、勢いで工務店に就職するが、ド素人社長が何もわからずパニックになっていた。

12 バクテリア・ハザード(「ペトロバグ」改題) 高嶋 哲夫 (2002)

山之内明が発明した石油を精製する細菌「ペトロバグ」。世界の石油市場を根本から覆す脅威を感じた石油メジャーとOPECの双方から、山之内殺害とペトロバグ略奪の指令が出された。

歯医者さんとの長~いお付き合い

子供の頃から甘いものには目のない私。そして現在に至るまで、歯磨きに時間を費やすのはせいぜい1回5分位で、おかげ様で歯医者とは40年を超える長いお付き会いになりました。

11 コスメティック 林 真理子 (1999)

入社当時にバブルを経験したキャリア女性が、バブル崩壊後にも仕事を続けていく厳しい現実に直面して、打ちひしがれる30歳の主人公・北村沙美だが、自らの人生をあきらめられない。

10 屈折率 佐々木 譲 (1999)

元商社マンの安積啓二郎は、役員の叔父から、営が傾き始めた実家のガラス工場の社長になって欲しいと頼まれる。最初は工場を売却するつもりが、次第に「モノづくり」の再起をかける。

9 空洞産業 江波戸 哲夫 (1996)

川崎市に構える樹脂加工業、部品組み合わせ作業、そして板金業者の3社は「産業空洞化」に直面し、親会社からの受注削減などで、それぞれ会社存続の岐路に立っていた。

父のカバンの中身

父と2人で飛行機に乗り込むとき、当時喫煙者の私は使い捨てライターで検査に引っかかります。ところが父は、何とハサミを忍ばせて、検査員とカンカンガクガクの状態に・・・・

8 自動車密約 杉田 望 (1995)

バブル期に伸張した自動車のアメリカ輸出を制限するようにアメリカから通告される。日本国内でもバブルは崩壊して国内需要も減少し、自動車メーカー各社の経営は危機的状況に陥っていた。

7 談合 広瀬 仁紀 (建設:1982)

関東建設は2兆円規模の工事受注に狙いを絞る。折しも元総理の田坂渡が急死して、派閥を受け継いだ久光順造は一番おいしい部分を関東建設に受注させて、政治資金としなければならなかった。

6 冷えた鋼塊(インゴット) 佐木 隆三 (1981)

「鉄冷え」の時代に北九州市では誇りある鉄鋼マンが苦難の道を歩んでいた。佐藤憲治は愛人と海外に赴任する。妻由佳は文学サークルで男と知り合い、惹かれながらこの街で暮らしていく。

最近読んだ本は 昔読んだ本

私のブログは、私が昔読んだ本を思い出して、再読してまとめているもの。ツボに嵌まった本に出会ったら、まるで鉱脈を掘り当てたかのように、そのまま掘り進めていくことにないます。

5 ガン新薬戦争 門田 泰明 (1981)

業界第2位の大洋製薬社長・田沢利兵衛は、ガン治療新薬の画期的な新薬「SM82」の完成が迫っため、利兵衛は、タブーを破って社が運営する太陽病院での人体実験を命じる。

4 油断 堺屋 太一 (1972)

突然、中東からの石油輸入が断たれた。エネルギー源の多くを石油に頼り、その石油のほとんどを輸入に頼る日本への影響は計り知れない・・・・調査レポートに基づいた近未来予測小説。

3 黒の試走車(テストカー) 梶山 季之 (1962)

タイガー自動車の課長、朝比奈豊は、同期の柴山が事故死した後任になったが、その仕事は産業スパイだった。デザインが盗まれ、踏切事故を起こして欠陥車と告発をされていた。

2 鉄のあけぼの 黒木 亮 (2012)

川崎製鉄(現JFEスチール)創設者、西山弥太郎は、裏打ちされた技術と信念で経営を進める。銑鋼一貫工場を千葉に建設し、戦後日本企業が世界市場を席巻する礎を築いた。

配偶者のスランプ・・・・?

配偶者は今年に入り「色鉛筆アート」を始めました。最初はカリカリコリコリと喜んで、順調にこなしていたにも関わらず、最近はちょっとスランプに陥っているようです。

1 覇者の驕り 自動車・男たちの産業史 D・ハルバースタム (1986)

自動車産業は20世紀のアメリカを牽引する産業となった。しかし石油ショックによりガソリンを大量消費するアメリカ車は敬遠され、代わって低価格で燃費も性能もよい日本車が台頭する。

小説で読む戦後日本経済史③ ニクソンショックとオイルショック(1971~1973年)

1971年7月アメリカが中国を電撃訪問、翌8月に「金・ドルの交換一時停止」と、立て続けに日本の進路に転換をを迫られる「ニクソンショック」が発生した。