小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

3 ザ・ハウス・オブ・ノムラ アル・アレツハウザー (1991)

創業者・野村徳七が徒手空拳から、証券会社を中心として巨大な財閥を形成した。徳七の死後、戦後は灰燼の中から復活し、ついに「ガリバー」に成長していく姿を描く。

2 小説 都市銀行 江波戸 哲夫 (1988)

都市銀行東西銀行法人営業部の次長を務める大森四郎は、出世競争の先頭集団にいる。不良債権の問題が権力争いに影響し、役員も、そしてその部下たちもその渦に巻き込まれていく。

1 兜町崩壊 安田 二郎 (1982)

かつては「相場」の中心であった大阪・北浜は、今は見る影もない。天王寺証券の東京支店長、五代信一郎は、東京で大手証券会社の妨害に対しながら、北浜市場の再興を目指す。

小説で読む戦後日本経済史⑤ バブル崩壊と「失われた10年」(1990~2000年)

バブル経済に対して、日本銀行は矢継ぎ早に公定歩合引き上げを行ない、大蔵省は総量規制を行なうことで、株価と不動産は暴落、バブル崩壊となり経済は急速に冷え込んでいった。

20 病巣 巨大電機産業が消滅する日 江上 剛 (2017)

芝河電機においてPC部門ので実績から社長に就任した南は、会長になってからも会社に君臨する。若手の瀬川大輔は、社内ルール無視の会計処理に異議を唱え、経営監査部勤務に左遷される。

19 家電の神様 江上 剛 (2016)

家電の神様【電子書籍】[ 江上剛 ]価格: 814 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 大手家電メーカーで働く轟雷太(とどろき らいた)は、経営不振の影響で入社3年目にリストラされてしまう。長引く不況で転職活動を諦め、母が経営する店を継ぐ決意をする。そこ…

18 我が闘争 堀江 貴文 (2015)

パソコンを動かすことで、自分の能力と可能性を感じていた堀江貴文は、東京に出るために東大を受験し見事合格。競馬と麻雀の毎日に溺れるも、次第にインターネットに魅せられていく。

17 電子立国は、なぜ凋落したか 西村 吉雄 (2014)

日本の電子産業が急速に衰退している。電子立国とまで讃えられたのに、なぜここまで凋落してしまったのか。多面的な視点で、凋落の本当の原因を解き明かしていくノンフィクション。

16 グーグル ネット覇者の真実 スティーブン・レヴィ (2011)

スタンフォード大学のペイジとブリンが検索エンジンの開発を着手する。そして2000年には検索されたキーワードと関係のある広告を表示するサービスを開始し、快進撃が始まる。

15 異端の大義 楡 周平 (2006)

東京電器に勤めMBAを取得する高見龍平は、管轄する研究部門が撤退して日本に帰国する。そして同族企業の経営閥に属する同期に苦言を弄する高見は過酷な現場へと追いやられる。

14 小説盛田昭夫学校 江波戸 哲夫 (2005)

造り酒屋に生まれた盛田昭夫は、大学で技術を学ぶ一方、実家では経営手腕を父の教えで磨かれていた。終戦の翌年には井深とソニーの前身である東京通信工業を設立する。

13 インターネットを創った人たち 脇 英世 (2003)

インターネットの黎明期から現在の形に至るまでを描く。国防省を中心に使われていたネットワークは、様々な技術革新を経て、産・学・官でそれぞれに思惑を抱えながら発展していった。

12 狼たちの野望 大下 英治 (2001)

大学時代から起業を目指し、26歳で上場企業の最年少社長となったサイバーエージェントの藤田晋を中心に、IT黎明期における若き企業リーダーの群像を描くドキュメントノベル。

11 ミレニアム 永井 するみ (1999)

真野馨は、コンピュータの西暦2000年問題の対策に追われて、土日もなくはたき、その合間を縫って上司との不倫を重ねていた。そんな中、馨が出勤すると不倫相手の死体を発見する。

10 銹色の警鐘 渋沢 和樹 (1997)

Amazonより(中央公論社) 【あらすじ】 東洋新聞社の記者井伏洋介は謀略に巻き込まれていた。身に覚えのない大麻所持で逮捕されて、犯行を否認したまま2年半、容疑否認のまま公判が続いている。社内では好奇心の視線にさらされて、肩身の狭い立場で事実上の…

9 覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年 立石 泰則 (1993)

コンピュータの黎明期から、IBMが業界を支配していた40年間。日本だけだ唯一IBMの支配から逃れて国産メーカーが生き残った。そんな日本独自の事情を描くノンフィクション。

8 電子立国・日本の自叙伝 相沢 洋 (1991)

「アメリカの物真似」と非難された日本の半導体技術だが、物真似だけではない、日本独自の技術と「モノづくり」の精神が技術者の中に脈々と息づいている様子が強く感じられる。