63 アガサ・クリスティーの twenty
一言では説明できないクリスティー作品の数々。それらを作品1つ1つ、ネタバレなしに解説し、読む気を与えてくれた見事な「ガイドブック」。
マイク・ロジャーズは貧しく職を転々としている若者。ある日「ジプシーが丘」に魅せられるが、富豪の女性と恋に落ちることで夢は叶う。ところがそこから不吉な影が近づいていくr。
ヒュー・ノリーズは途中事故に会い半身不随になる。兄夫婦に厄介になっていたヒューは療養先でジョン・ゲイブリエルという野心家に出会う。2人は古城に住む美しき令嬢イザベラと遭遇する。
弁護士の夫の妻として立派な家庭を築いたと自負するジョーン。娘を見舞った帰りに交通路が寸断されて、待ち時間に自分の人生を回想する。すると今まで気づかなかった真実が浮かび上がる。
若者が金持の未亡人が撲殺された事件の容疑者となった。自身は潔白を主張する。アリバイを根拠とするがそれを証明できるのは妻のみ。ところが妻は検察側の証人として法廷に現われた。
トミーとタペンスの2人は叔母がいる老人ホームを訪れるが、そこで不思議な夫人と出会う。後に叔母はなくなるが、不思議な夫人は姿を消して、その夫人から送られた絵画が残された。
第2次世界大戦開戦後の1940年。情報局の関係者が、「NかM。ソング・スージー。」という言葉を残して死んだ。トミーにナチスの大物スパイの正体を突き止めるように命じられた。
マープルと知人の富豪がなくなった。その弁護士からマープルにも財産の一部が遺贈されることを知る。但しその条件は捜査を行い、真実を解明すること。
セント・メアリ・ミード村に大女優マリーナ・グレッグ夫妻が引っ越してきた。ところがその屋敷で開かれた慈善パーティでマープルに親切にしてくれた夫人が毒殺される事件が起きる。
パディントン駅発4時50分の列車に乗ったマギリカディ夫人は、並走する列車の車窓に男が女の首を絞めて殺している瞬間を目撃した。しかし死体は車内からも外も発見されなかった。
投資信託会社の社長が毒殺された。ポケットには、なぜかライ麦の穀粒が。そして捜査のためにニール警部が自宅に向かおうと、そこで夫人と小間使いが殺されてしまう。
友人のエルキュール・ポアロから誘いを受け、再びスタイルズ荘に訪れることになったヘイスティングズ大尉。しかし歳月は流れ、老朽化したスタイルズ荘と老いた2人。
富豪リチャードの葬儀が執り行われた。遺産の大部分は親族に6等分されるという内容だった。妹のコーラは言い放つ。「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」
16年前夫殺しで獄中で死亡した母カロリン。遺書では自分の無実を訴えていた。その遺書を読んだカーラは、母が潔白であることを固く信じポアロのもとを訪れる。
スマグラーズ島に避暑に集まる人たち。その中で周囲に魅力を振り撒く元女優アリーナ・マーシャル。その彼女が絞殺されている姿が発見される。偶然同地に来ていたポアロは捜査を開始する。
エリノアが作ったサンドウイッチを食べたメアリイがモルヒネ中毒で死亡する。殺意はあったかもしれない。でもメアリイを殺していないと主張するエリノア。
訪れた中東のエルサレムで、ポアロはふとした会話を耳にする。「彼女を殺してしまわなきゃいけないんだよ」と。その相手ポイントン夫人は家族の独裁者で家族から恨まれていた。
大富豪の娘はリネットは親友のジャクリーンの婚約者に一目惚れしてしまい、結婚してしまった。エジプトに新婚旅行に出たリネットらは、ナイル川を遡る観光船に乗り込んだ。
アンドーヴァーの町で、イニシャルがA.A.の老女の死体が発見。そしてベクスヒルでイニシャルがB.B.の女性、チャーストンでC.C.の紳士が次々と殺される。
ポアロはオリエント急行の中でアメリカの富豪から護衛を依頼されるが彼の依頼を断ってしまう。 翌朝富豪の死体が彼の寝室で発見される。死体には刃物による12箇所の刺し傷があった。
大富豪からの依頼でフランスの別荘地を訪れたポアロ。だが彼らを出迎えたのは、依頼人が殺害されたという報せだった。犯人たちは死体を放置する不可解な不可解な行動をしていた。