小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

9 大誘拐 天藤 真 (1978)

スリ師の戸並健次は社会復帰の元手として紀州の大地主・柳川とし子を狙い誘拐を企てる。身代金は5千万円。ところが誘拐された方は「私はそんな安い人間ではない」と100億円に値上げする。

8 殺しの双曲線 西村 京太郎 (1971)

東京で発生した連続強盗事件。容疑者は一卵性双生児のため特定できず逮捕できない。一方、雪山のホテルから招待状を受け取った招待客が、1人ずつ殺害されていく。

7 虚無への供物 中井 英夫 (1964)

氷沼家を舞台にした連続殺人事件。ところがミステリーマニアたちは、事件が起きる前から事件の真相を解明するという人物もいる始末。そして事件に対して各々が好き勝手に推理を行う。

6 太陽黒点 山田 風太郎 (1963)

美貌の苦学生・鏑木明は社長令嬢・多賀恵美子と出会い、特権階級への足掛かりを手にする。ところが令嬢・恵美子の天衣無縫な性格と行動に翻弄される内に惨めな気持ちになっていく。

【コラム】 時代は「巡」る

年末年始には収まっていたコロナ。外国では急激な罹患者が報道されていて、いずれ日本にもと思っていましたが、ここ1週間で急激に患者数が増加し、強烈な第6波が巡ってきました。

5 白昼の死角  高木 彬光 (1960)

六法全書を隅から隅まで調べ尽くし、法律の抜け穴・盲点を突いて大胆不敵な詐欺を繰り返してきた「天才的知能犯」鶴岡七郎の一連の「活躍」を描くピカレスク・ロマン。

わたしが推す「ドカベン」キャラクター10選

1月10日に水島新司さんが亡くなりました。ドカベンの中でも特別な「明訓四天王+1」を除いて、私が好きなキャラクター10選を、水島新司先生追悼の意も込めて取り上げます。

医療従事者の方が歌う「明日に架ける橋」

1981年にニューヨークのセントラルパークで開かれたサイモン&ガーファンクルの「伝説のコンサート」を観て、そこから医療従事者の方が歌う「明日に架ける橋」を見つけました。

4 悪魔の手毬唄 横溝 正史 (1959)

鬼首村で休養していた金田一耕助。そこで磯川警部から23年前に起こった未解決事件の話を聞く。そして23年後、鬼首村出身のスターが凱旋するのに合わせて新たな連続殺人事件が発生する。

3 りら荘事件  鮎川 哲也 (1958)

学生のリゾート用として開放していた「りら荘」に学生男女7名がりら荘を訪れる。翌日りら荘そばの崖下で下が発見される。それは連続殺人事件の発端だった。

消えてしまった私の実家

私の実家は私が1歳のときに両親が建てたものです。兄に次いで弟の私が生れた時期に子供たちを育てる環境を考え、父がかなり背伸びして横浜の郊外に家を求めたそうです。

2 ドグラ・マグラ 夢野 久作 (1935)

目覚めた「私」は記憶喪失で自分が誰だかわからない。「私」の前には精神科医の若林教授がいて「私」が名前を思い出せば全てが判明するという。

1 二銭銅貨(江戸川乱歩傑作選) 江戸川乱歩 (1923)

魅惑な謎を論理的に解決する構成は、現代のミステリーとしても充分通用する内容。そして怪奇趣味に踏み出す様子も見られる、初期の作品をまとめた江戸川乱歩の短篇傑作集。

番外 あの頃ぼくらはアホでした (1995)

万年直木賞「候補」作家と呼ばれ、「秘密」でも「白夜行」でも受賞できませんでしたが、2006年6回目の候補作「容疑者Ⅹの献身」でようやく受賞し、そこからブームが始まります。

20 白夜行 (1999)

大阪のある廃ビルで起きた質屋殺し。当時小学5年生だった被害者の息子・桐原亮司と、ある容疑者の娘・西本雪穂は、何かを抱えながらもその後の人生をそれぞれに歩んでいくかに見えた。

19 秘密 (1998)

杉田平介の妻と娘・藻奈美とがバスの転落事故に遭い、妻は死亡、娘藻奈美は一命をとりとめる。ところが藻奈美が意識を取り戻すと、直美の意識が宿っていたことが判明する。

【コラム】わたしが推す「後世の日本に影響を与えた10人」

個人的な考えですが、「後世に影響を与えた」人物として10人選出しました。新たな年を迎えるにあたり、投稿させていただきます。