小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

71 国内ミステリー20選(メフィスト賞後)

番外 東西ミステリーベスト100(文藝春秋編) (2014)

ミステリー好きの私が、若い時によく「妄想」したミステリーランキング。順位は常に変動して、ぐるぐると頭の中を回りながら考えて、眠れない夜の絶好の「時間つぶし」になりました。

20 悪寒 伊岡 瞬 (2017) 

東京にある大手製薬会社の会社員、藤井賢一は贈収賄事件の責任を取らされ、系列会社に飛ばされた。そんなある日、妻の倫子から「家でトラブルがありました」とのメールを受ける。

19 恋と禁忌の述語論理(プロディケット) 井上 真偽 (2015)

ハイスペックな天才美人学者にして、アラサーの独身探偵硯さんは、甥っ子の詠彦くんが投げかける様々な謎を、得意の数理論理学を駆使して、謎の全て演算して真理を導き出す。

18 眼球堂の殺人 〜The Book〜  周本 律 (2013)

天才建築家・驫木煬(とどろき よう)がt建てた巨大な私邸「眼球堂」。神の書「The book」を探し求める十和田は、この奇妙な建物を取り巻く全ての謎を解き明かし、真実を「証明」する。

17 体育館の殺人  青崎 有吾 (2012)

放課後の旧体育館で、放送部部長が刺殺された。外は激しい雨が降り、現場は密室状態。現場近くには新品の黒い傘と女子用制服のリボンが置いてあった。

16 ジェノサイド 高野 和明 (2011)

急死した父親から、死後5日目に送られてきた1通のメール。創薬化学を専攻する大学院生の古賀研人は、父が独自に研究を進めていた私設実験室に辿り着く。

15 殺人鬼フジコの衝動 真梨 幸子 (2008)

森沢藤子は虐待やいじめで苦痛な生活を送っていたが、5年生の時一家全員が殺害されてしまい、藤子は叔母の家に移り住む。藤子は人生はやり直しができるものだと信じるようになる。

14 天帝のはしたなき果実 古野 まほろ (2007)

華族制度や軍隊は存続している1990年代の日本。子爵令嬢でトランペット担当の修野まりから、数列の暗号について、解読を託された生徒会長の奥平が、斬首死体となって発見される。

13 ユージニア 恩田 陸 (2005)

北陸金沢市の名士・青澤家を襲った大量毒殺事件。親族や近所の住人も合せて17名が死亡した。そして現場には「ユージニア」という意味不明の言葉が出てくる1通の手紙が残されていた。

12 極限推理コロシアム 矢野 龍王 (2004)

サラリーマンの駒形祥一は突然見知らぬ部屋で目を覚ます。駒形と同じように集められた共通項もない7名ずつの男女たち。謎の主催者は命じる。「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」

11 イニシエーション・ラブ 乾 くるみ (2004)

鈴木夕樹はで合コンで成岡繭子と知り合う。一目で繭子のことを気に入るが、奥手な鈴木はアプローチできない。すると繭子の方がアプローチをして、自然と二人の距離は縮まっていく。

10 真っ暗な夜明け 氷川 透 (2000)

氷川透は飲み会がお開きになり、7人は終電を迎える駅へと向かったが、電車が到着する間際、トイレで先に別れた和泉が死体で発見される。構内には7人しかいなかった。

9 最悪 奥田 英朗 (1999)

鉄工所社長、銀行員、不良少年がそれぞれにストレスを抱えて生きていて、それがどんどんと溜まっていき、ささいなきっかけで別々の人生が交錯し、そして負のスパイラルに陥っていく。

8 邪馬台国はどこですか? 鯨 統一郎 (1998)

邪馬台国については、新井白石と本居宣長時代から、東大と京大の学者たち、松本清張と高木彬光、その他数多くの作家や一般人も巻き込んで喧々諤々と論議が続いている。

7 QED 百人一首の呪 高田 崇史 (1998)

QED 百人一首の呪【電子書籍】[ 高田崇史 ]価格: 902 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 百人一首カルタのコレクターだったサカキ・トレーディング社長、真榊大陸が自宅で何者かによって殺害されていた。その手には百人一首の札が握りしめられていた。関係者…

6 狐罠 北村 鴻 (1997)

旗師「冬狐堂」を名乗る宇佐美陶子は、同業者の橘薫堂から贋作の「唐様切子紺碧碗」を掴まされる。プロの目も欺く「目利き殺し」の一品と橘薫堂の手口に、陶子はまんまと騙された。

5 ジョーカー(旧約探偵神話) 清涼院 流水 (1997)

作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が築いた幻影城。事件を呼び込む記憶喪失の探偵・螽斯(きりぎりす)太郎が幻影城に引き寄せられた時、「幻影城殺人事件」の物語が始まる。

4 人狼城の恐怖 二階堂 黎人 (1997)

「人狼城」は独仏の国境の峻嶮な渓谷の上に屹立する古城。「銀の狼城」と「青の狼城」の2つがあり、ドイツとフランスからそれぞれ来客が訪れ、そして凄惨な事件が勃発する。

3 瞬間移動死体  西澤 保彦 (1997)

中島和義は生来の怠け者。作家の景子と結婚、ヒモ同然の状態だが、作家の夢を否定されて妻の殺害を決意する。和義が持っている特殊能力「瞬間移動」を使えばアリバイが成立するはずが・・・・

2 星降り山荘の殺人 倉知 淳 (1996)

杉下和夫は「スターウオッチャー」と呼ばれる星園詩郎のマネージャーとなった。山荘に赴くと連続密室殺人事件が発生して、星園は持ち前の観察眼と華麗な推理で、犯人を指摘する。

1 すべてがFになる 森 博嗣 (1996)

孤島の研究所で、隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。隔絶した実績を残す一方、14才の時に両親を殺害して、以来研究所に閉じこもって、誰にも会わずに研究を続けている。