小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

3 大逆転! 小説三菱・第一銀行合併事件 (銀行:1980)

三菱銀行と第一銀行が合併する。収益力の強化も目指した田実渉・長谷川重三郎の両頭取による合併工作に、第一マインドを消滅させてはならじと、常務の島村道康は反対の姿勢を貫いていく。

2 あざやかな退任 高杉良 (電子機器製造:1979)

東京電子工業のワンマン社長石原修が急死した。長年に渡り石原を支えてきた宮本が後継と目されていたが筆頭株主の東亜電産社は、東京電子工業の系列化を図るべく、強引な工作を仕掛ける。

アラ還ゲーム遍歴の終着点 「信長の野望 烈風伝」

「ハマったゲーム」は子供の時から数知れず。その中でも最後にハマったのが「信長の野望 烈風伝」。全国を城単位で分劃し、戦国武将の1人を選んで天下統一を目指していきます。

1 虚構の城 高杉良 (石油化学:1976)

大和鉱油の田崎健治は、画期的な装置を開発したエリート技術者だったが、労働組合結成に理解を示したために左遷される。職場でも家庭でも行き詰まりを感じ、人生をやり直そうとする。

小説で読む戦後日本経済史② 高度経済成長期(1954年~1970年)

朝鮮特需後の好景気を元手にした設備投資と生産の増大。復興によるインフラ整備。そして労働者賃金の上昇による購買力の増大などが重なり、製造業を軸に日本経済は高度成長の局面に入る。

東北の夢と球児の夢

100年の壁を破り、甲子園優勝をついに仙台育英が果たした。全国でも希有といていいチーム作りを行ない、下馬評では優勝は望めなかったが試合を重ねる旅に強さを見せつけた。

20 ITの踊り 清水 一行 (2004)

情報処理大手の会社TISの子会社でゲームメーカー広報部次長の秋葉は、親会社TISの総帥でカリスマ経営者としても名をはせる大物、吉原の意向で、玩具メーカーとの合併交渉を担当する。

19 一瞬の寵児 清水 一行 (1997)

北原甲平は新聞配達をしながら名門大学へ通い、医師から不動産業界へ華麗に転身した人物。バブル経済で「寵児」と呼ばれた男は、入札妨害疑惑という濡れ衣とも思える罪状で逮捕された。

【コラム】 太田光と伝える側の論理 (旧統一教会問題に関連して)

太田光が「旧統一教会」に対する報道が過熱すると、宗教分離の考えと「テロ行為の全是認」という観点から、その傾向にブレーキをがける言動を行っているが、世間の評判は良くない様子。

18 器に非ず 清水 一行 (1988)

「浜松の発明王」と称された五十嵐繁哉の下で、本州モーターズの経営を担うことになった神山辰男。五十嵐は車の開発、神山は経営及び財務と役割を分担して会社を大企業に育て上げた。

4回目のコロナワクチンを打ってきました

先日の日曜日、4回目のコロナワクチンを打ってきました。1,2,3回のワクチンの際は大騒ぎで、会社からも「はよ打て、すぐ打て」とうるさい限りでしたが、4回目となるともう放置状態。

17 逆転の歯車 清水 一行 (1986)

大手総合商社「山紅」で四十九歳の若さに専務に登り詰めた井関弘志は、国会の証人喚問席に立たされていた。井関は、順調だったサラリーマン人生の終わりに理不尽さを感じていた。

16 兜町物語 清水 一行 (1985)

証券不況に株式本部長に抜擢された谷川欣治は、興業証券の危機的な状況を回避する。一方ルポライターの安部良治は、特ダネを掴むも報道協定破りで夢破れ、作家への転身を狙っていた。

15 闘いへの執着 清水 一行 (1983)

日本最大の製パン業を育てた笹沼金一郎は執務中に心臓病で倒れても病床で社長としての実権を握り続けていたが、役員会は取引先の千代田製粉と手を組み、社長解任の罠を仕組んでいた。

14 一億円の死角 清水 一行 (1981)

ダイドー自動車を日本一の自動車メーカーに押し上げた「販売の神様」田部井彦太郎。その息子の圭司は50歳を過ぎて偉大な父からの独立を求めるが、嵌められてパクり屋の餌食となる。

13 燃え盡きる 清水 一行 (1972)

持って生まれた暴れん坊の牧田與一郎は、三菱重工業の社長として、硬直的で公家集団の企業体質を、柔軟で野武士的な組織に変えて、日本経済の推進力となるべく、病を推して尽力していた。

人生のピンチを救ってくれたアイツ

今から30年ほど昔のお話です。 実家から離れて初めての一人暮らし。最初は寂しさもありましたが、次第に楽しんで生活していました。ある日帰宅すると、玄関先にマルチーズの雑種と思われる犬が座っていました。ネコは好きでしたが、イヌは子供の時に隣家の…

12 虚業集団 清水 一行 (1968)

戸籍のない、書類上存在しない人間の上条健策。上条は自らを「硬派金融」と称して、ターゲットにした会社に罠を張り、とことんまで食いつぶす手法で、日本経済の裏街道を突っ走っていた。

11 小説兜町(しま) 清水 一行 (1966)

神武景気、岩戸景気と呼ばれた時代、興業証券の山鹿は自らの相場観で大成功をおさめ、空前の株ブームを巻き起こす。しかし時代は、組織力と調査力が相場を動かす時代に移ろうとしていた。

小説で読む戦後日本経済史① ドッジ・ラインから朝鮮特需 (1945~1950)

敗戦により日本経済は混乱を極める。財閥解体、物流の寸断、不足する物資、復員兵などの帰国による急激な人口増。GHQは戦前の財閥による資本集中が戦争に導いた要因の1つと断定した。