小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

医療従事者の方が歌う「明日に架ける橋」

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 先日1月14日の深夜NHKBSで、1981年にニューヨークのセントラルパークで開かれたサイモン&ガーファンクルの「伝説のコンサート」が久しぶりに放送されました。懐かしさの余り録画して見ましたが、名曲の数々にシビれ、そして涙ぐむ時も(年を重ねた証拠か?)。

 その中でも屈指の名曲「Bridge Over Troubled Water」。若い頃何度も聴いて、そして様々なバージョンでも随一と思える「セントラルパーク・ライブバージョン」。学生時代に挫折感を抱えた時に、日本語訳を見ながら聴く機会があって、そのメロディと共に心にしみわたったことを思い出します。この詩で、”right”が「右」や「正義」だけでなく、副詞で「直ちに」を意味する用法も知りました。

 


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 以下は、私が「意訳」した日本語訳を並べたものです。参考にしてください。

 

 When you’re weary   Feeling small 

 When tears are in your eyes   I will dry them all 

  君が生きる事に疲れて  自分がちっぽけに思える時。

  そして思わず涙ぐんでしまったら  僕はいつでも、その涙をすべて拭ってあげる。

 

 I’m on your side  When times get rough  And friends just can’t be found

  僕は君の側にいる。  君が辛い時も、  そして友達がいない時も。

 

 Like a bridge over troubled water  I will lay me down      

 Like a bridge over troubled water  I will lay me down

  激流にかかる橋のように 僕がそんな君の架け橋となろう。

 

 When you’re down and out  When you’re on the stree

 When evening falls so hard  I will comfort you

  君がおちぶれて希望を失ってしまい  1人街をさまよって

  1日の終わりを辛く感じる時、  僕が君を慰めよう。

 

 I’ll take your part  When darkness comes  And pain is all around

  僕はいつでも、君の支えになる  例え暗闇が訪れ  君が苦しみに囲まれても。

 

 Like a bridge over troubled water  I will lay me down

 Like a bridge over troubled water  I will lay me down

 

 Sail on Silver Girl *  Sail on by 

 Your time has come to shine  All your dreams are on their way      

  銀の少女よ、前に漕ぎ出そう  さあ、船を漕ぎ出すんだ

  輝く君の人生に沿って  君の輝かしい人生はその先にあるから。

 

 See how they shine, oh  If you need a friend  I’m sailing right behind          

  ほら、あんなにも輝いている  もし君が友を求めるならば  僕がすぐ後ろからついて行く。

 

 Like a bridge over troubled water  I will ease your mind 

 Like a bridge over troubled water  I will ease your mind

  激流にかかる橋のように  君のそんな心を安らげよう

 

 「Silver Girl」 作詞したポール・サイモンが、後の妻となる女性が白髪(grey hairs)を見つけ、悲しんでいるところを見て曲に組み入れたという。

 

 久しぶりに聴いたので「ググって」みたら、この曲をウェールズの医療従事者がリモートで歌っている動画がありました。アップしたのは2020年5月でもう大分前になります。当時も評判になったらしいので、既に拝聴された方も多いかと思いますが、今改めて見ますと、曲を皆さんで歌う気持ちや、歌っている方々の賛美歌にも思える歌唱力、そして仮設の病院を建設している人も画像に加えてあり、心を打たれました(2番はウェールズ語で歌っているそうです)。

 本来ならば我々が医療従事者の方々へ、この歌詞を捧げなければならないもの。今更ではありますが、急速に第6波を迎えている昨今。流行し始めた当時の緊張感と、改めて医療従事者の方への感謝を忘れずに、そして一刻も早くコロナ禍が収束することを祈って、動画を掲載させて頂きます。上の「本物」と是非聞き比べて下さい。違った味わいがあります。

 


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*曲は1:50位から始まります。最後の「I will ease your mind」が心にしみます。

 

 I’m sailing ”right” behind ・・・・