小説を 勝手にくくって 20選!

ジャンルで分けた20選の感想をつづります。

       書評を中心に、時たま日常を語り社会問題に意見します。ネタばれは極力気をつけます。        

安住の地はどこ?

 物心ついた時から大学に通学するまで引っ越しを経験せず、転校生になることもなかった私でしたが、転勤がある会社に就職したせいもあって、社会人になると引っ越しが急に身近になりました。35年になろうとしている会社員生活で、引っ越しは何と12回。転勤あり社宅の調整ありですが、何とも細かく動いたもの。

 始めての1人暮らしは寂しい反面意外と楽しめました。自炊も楽しみながらこなして、おかげで(?)独身生活も長々と続けることになりました。

 結婚してから何故か会社の都合で引っ越しが重なり、1~2年での転居が繰り返されて、覚悟していた配偶者も流石に呆れ果てる始末。それでも荷造りは任せろとばかりに、転勤が決まると「チャッチャカ」と自分のペースで片付けていきます。

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 私はというと、配偶者が全く苦手な電気やら電話やらガスやら水道やらと、様々な手続きでもう頭一杯。そして21世紀になってからはインターネットの接続やら配線やらで頭がゴッチャゴチャ。私が崇拝する(?)TEAM NACSの「ミスター残念」戸次重幸が、配線は写メで残しておくとの話を聞いて目からウロコ。このやり方で大分楽になりました。

 さて引っ越ししたら地元での生活を安定させるのに一苦労。ゴミ出しルールから始まり、行きつけのスーパーなどを見つけて徐々に生活を確保していきます。

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 ところで地域によって、人付き合いも違うもの。わてら夫婦は余り世間様には関わりなく、交流もなくそっと静かに(家の中は別ww)生活していくのが理想ですが、中にはグイグイと入り込んでいく人たちも。

 スーパーの入り口に目玉商品が積み重なっていましたが、その上から(!)子供が私に「落ちて」きてビックリ。ところが親は子を叱るでもなく謝るわけでなく、何故か私をジロリと睨むのには更にビックリ。本来は個々の人の問題だろうと思いますが、子供がムヤミにぶつかってきても叱らずに謝らない親が多いと、やはり土地柄かと思ってしまうもの。

 そしてうちの配偶者は、普段から「スキ」があるせいか、よく外を歩いていると道を聞かれると歎いています。「すみませんが」などの前置きもなしに、いきなり見知らぬ人から「○○はどこ」と単刀直入に聞かれ、ビックリしながらも知らないと答えると「何だ、そんなことも知らないのか」と言われ、

「じゃあなぜ聞くんだー! こっちは地元民じゃないんだ~!」

と怒りを本人ではなく、私にぶつけてきます(日頃の不満も交えて?)。

 そんな土地柄のところで、配偶者はデパートの会員になろうとしましたが、いざ個人情報を記入しようとしたら、転勤したてで電話番号を覚えていない。携帯の番号はわかるがと言っても、対応した女性の店員は、固定電話でなければダメだという。それでメモとかに書いていないか探していたら、その店員はシビレを切らしたのか配偶者に向かって

「自分の家の電話番号もわからないんですか~」

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と、のたまったそうな。「控えめ娘(本人談ww)」の配偶者も、これにはキレましたね(^^)。 もちろん当人ではなく、私にぶつけてきます(いつもより多くね)。

 そのデパートに別の機会に行ったら、窓口の隣でおじさんが大声で怒鳴っていましたが、相手をしている女子店員は頭を下げるわけでもなく、終始ふてくされた態度で、おじさんの声が更に大きくなってもどこ吹く風。結局別の男性店員がやって来て、おじさんを奥へと導きましたが、それはそれである意味見事な対応。

 配偶者を対応していた女性店員も、結局固定電話の番号がわからない「だけで」会員にはできないと、断ったそうです(21世紀の話ですよ)。案の定というべきか、そのデパートは間もなく閉店となってしまいました。

 生活していくには、それに相応しい土地柄があるもの。住めば都、ですがやっぱりなじむ土地柄で住みたいものです。

 

今週のお題「引っ越し」