羽生結弦選手の故郷でもある仙台市を流れる広瀬川。そんな広瀬川には、毎年冬になると白鳥がやってきます。この時期になると通勤途中に白鳥を見ることができます。
いつもは遠い場所にいますが、昨日の朝は橋に近づいて来たので、撮影してみました。
オリンピックは、最近は「かじりついて」観戦する程の思い入れはありませんが、結果くらいは気になります。特に地元の英雄、羽生結弦選手はどうか。オリンピック2連覇と言う偉業を成し遂げた影響で、身体はもう満身創痍だと思います。日本国内の予選ではキッチリと結果を出しましたが、怪我もあり北京入りもギリギリまで延ばしてのぶっつけ本番となり、8日のショートは不運にも見舞われて、思い通りの結果がでませんでした。
*今回も「勝負の神」の神社には、羽生結弦選手を応援する幟が数多く飾られています。
古い話になりますが、羽生結弦選手というと2014年のGP中国・上海大会を思い出します。演技前の練習で他の選手と衝突して、頭を流血する大けがを負い、本番まで時間が無い中テーピングだけの処置で強行出場しました。そしてバランスなどが上手く取れない中演技を続けます。怪我した時は、目の焦点も合って無い様子で、また大事な頭を強く打ったこともあり、今後の選手生活を考えて競技は欠場すべきと思いました。
しかし羽生選手は与えられた舞台で、できうる限りの演技を観客に見せることを自らの義務と考え、競技することを選びます。その結果、欠場したら与えられなかったGPファイナルの出場権を手にして、そしてファイナルで優勝しました。
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この競技に向ける姿勢を見て、この人は常人とは違う思考なのだな、と深く感じ入りました。今回SPの結果は残念でしたが、フリーでは「いつものように」自分の持てる力を与えられた舞台で、メダルや名誉などとは関係なく、「己に勝てるか」を課題にして競技するのでしょう。そして加点には関係ない、同じ仙台出身の荒川静香さんから受け継いだ「イナバウアー」で被災地の方々へ、そしてコロナ禍で悲嘆にくれる方々へ、今回もエールを与えてくれると思います。
4年に1度のオリンピックには運・不運が付きまといます。実力がありながらメダルに届かない人もたくさんいます。でもオリンピックに出場すること、そしてメダル争いをすることだけでも、常人からは到底想像できない「クラス」での戦いであり、それまでの鍛錬も、やはり常人は想像を絶するもののはずです。
ましてや東京五輪・パラリンピック組織委員会の元会長のように、「あの子、大事な時には必ず転ぶ」と発言したり、高梨沙羅選手がメダルを逸したことに対して、化粧云々と関連付けてとコメントするのは、余りにもかけ離れたもの。浅田真央さんのように「あの発言をして、後悔しているんじゃ」と言われないようにしたいものです。
今回絶好調のネイサン・チェン選手も、前回大会ではミスを連発して、優勝候補だったのに5位に終わった悔しい過去があります。そのことも忘れずに。
*シャッターを押したら、慌てて飛んでいってしまいました。ご免なさいね。