今週のお題「肉」
お肉は若い頃と比べてはだいぶ少なくなりましたが、毎日のように咀嚼しています。そしてそれが蓄積されて、お腹には売るほどあります(^^) 子供の頃に食べた、珍しく父が「鍋奉行」として采配したすき焼きの「不思議な」味や、修学旅行で味わった神戸牛のステーキの思い出なども、未だ脳裏から離れません。
そして若い頃の経験も、自分の血となり肉となっていることが、年を重ねるとわかってきます。社会人になって上司や先輩から叱られたこと、お客さまからの理不尽なクレーム、そして笑うに笑えない「やらかした」こと。その時は目の前が真っ暗になりましたが、今から思うと、そんな経験が次に起きる困難の羅針盤となり、危機回避能力になり、後輩が落ちそうになる「落とし穴」を教える糧となっていきます。
それでも新たな「困難」にぶち当たると、年を重ねても逃げたくなるのが悲しいサガです。会社でも、成功事例ではなく「失敗事例」を後輩に伝承しようとする動きもあります。苦しい思いをして覚えた仕事は、決して忘れないものです。それは会社にも、そして自分にも財産になります。
私は今春からはてなブログを初めて、書評をつらつらと投稿していますが、大半は10代の頃読んだ本です。ドキドキ、ワクワク、そしてハラハラしながら読んだ記憶。その時の記憶は、読んだ本の内容だけでなく、自分が読んでいたときの場面をそのまま切り取って冷蔵庫に保存していたような、未だに新鮮な「空間」も残っています。
そんな読書の記憶は、人生を左右する選択の一助にもなり、人生の知恵をアドバイスする糧になっています。皆さんも読書に限らず、そんな「血となり肉となる」経験をしていると思います。
*12歳の時、初めて徹夜して読んだ本を巡る思い出を描いた投稿です。
ブログを始めることによって、皆さんのブログを拝見することも多くなりました。同年代と思われる方の「あるある」ネタにツボがハマるときもあります。また人生の先輩が書く、ちょっとスパイスの効いた会話や考え方もとても興味深く拝見させて頂いています。そして内容から、時たまその方の、それまで経験した「人生」が垣間見えるときがあります(多分に錯覚でしょうが)。順風満帆で苦難が全くない人生を送る人はなかなかいませんが、それを乗り越えて、時には糧にして、そして時には笑い飛ばして現在に続いていると思います。
「今の若い人は」はいつの時代でも(それこそ室町時代や江戸時代でも)使われています。時にハジけた人(?)もいるのは事実ですが、大半は(若い頃の私と違って)真面目に取り組んでいるように感じます。会社でも大変だろうに、ブログで様々な投稿を見ると、真摯な態度と、様々なものに取り組むエネルギーに感心させられます。そんな中でも時に嫌な目にあったり、壁にぶつかったりとして、ため息交じりの投稿も見かけます。
でもそれはみんなが通る道。その場では受け入れられないでしょうが、それでも「明日」は毎日やってきてしまうもの。そんな日を重ねているうちに、その経験も「血となり肉となる」と思います。そうなるまでは、ブログで思いっきり吐き出してください。簡単にはいかないでしょうが、「そうそう!」とうなずく人たちも、「はてな」にはたくさんいますからね。