昨年までは電車通勤だったが、最近歩いて通勤すると、子供たちの通学風景と重なるようになった。
新年度になって、若いおかあさんが玄関先で「いってらっしゃ～い」と大声で声をかけている。最近にはない珍しい光景だなと思っていると、その先には、お兄さん連れられて、身体が隠れてしまうような大きなランドセルを背負って、ピヨピヨと歩く1年生が見える。通学デビュー。なんとも微笑ましい風景に出くわした。
所々の交差点には警官が立って交通整理をしている。ちっちゃなおにいさん、おねえさんたちが、ベテランの貫禄で「おはようございまーす！」と声をかけ、1年生らしき「新人」も、釣られるように「おはようございます・・・」とつぶやくように声を出している。警官はにこやかに返事をして皆に声をかけている。
これぞまさしく新年度の風景。そして毎年開催される「春の交通安全週間」。私たちが子供のころは「集団登校」をしていたなと、昭和の頃に思い巡らす。昔はあんな子供だったのに今やこんなおっさんになってしまったと、時の流れの残酷さを呪う私。
たまに子供たちに続いて、御年５７歳になろうとしている私も「おはようございます。お疲れ様です」と（あえて低い声を使って）声をかけると、警官はきょとんとした顔になり、そのあとちょっとはにかんだような表情に変わってから「いってらっしゃい」と声をかけてくれる。
さて週末になり、買い物で配偶者と郊外店に車で行くと、渋滞が発生している。何よりも渋滞が嫌いな私だが、ちょうど反対車線にある郊外店に行くための右折レーンが空いて、信号のタイミングがピッタリ。Ｕターンするのに絶妙なタイミングで車が途切れた。
ラッキー！ とＵターンすると、直後「ゥゥゥゥウウゥゥウウウウ～」と突然サイレンが鳴り、
「そこの車、止まりなさい！」と、スピーカーによる音声が。
ガックシ･･･
「ここはＵターン禁止だよ。わからなかった？」と若い警官が上から目線で声をかけてくる。なによりも残念なのは、来月まで我慢すればゴールドカードに復帰する予定だったのに････ちなみに私は事故はないが（これだけは強く言いたい！）、スピード違反を筆頭に、一時停止違反、シートベルトの着用義務違反などいくつかの「行跡」がある。
いろいろと「手続き」を取らされて、うれしそうに（気持ち、そのように見えてしまう････）切符を切る警官。「じゃあ、もう帰ってもいいから」と、免許証も返さず言われ（免許証不携帯になるだろ！）ようやく放免される。ゴールドカードに復帰するのはいつになるやら････
（個人情報保護の観点から（？）、一部消し込み及び折り曲げています）
最後に警官が言う「今は交通安全週間だから、気をつけてね」と。
私は心の中で答える。「は～い、よく知っていまーす」････
